セリーグも遂にDH制導入へ
試合はお休みですが、セリーグもついにDH制を導入というニュースが入ってきましたので、私見を書いてみることにいたしました。
セリーグのDH制導入に関する私見
毎年議論の対象でしたが遂にというかようやくというか、重い腰をここにきて上げた訳です。
MLBでもナショナルリーグが採用で、主だったリーグで未導入はセリーグのみとなっていましたから時間の問題となっていましたが、相変わらずの改革意識の無さか延び延びとなっていました。
交流戦ではパリーグ主催カードで導入されていますから、実際には経験済みです。
導入されても現場が戸惑うことは少ないと思われます。
合わせ所謂大谷ルールも採用されます。
これに関しては、打撃の良い投手もそこそこは居ますが、DHを張れるかとなると、難しい・・・
こちらはパリーグの実績を見てもなかなか・・・まあ極めて特別なものということで、実際は使われることはほぼないかと思われます。
高校野球ではあるのかなと思います。
実際DHとしての出場は通常とは違うルーティンワークでしょうから、適応性はそれなりに難しいところもあります。
ヤクルト、差し詰め候補はサンタナ選手となります。
以前から痛めていた右ひじの悪化で、クリーニング手術となりそうで、今季は絶望のサンタナ選手。
DH条件の守備力に難、長打力あり、アベレージもで最も条件があった選手です。
尤も2027年シーズンからですから、来季あたり何処まで回復しているかにもよってですが・・・
実際2027年からと猶予期間を設けたところはやはり動きの悪さの感じです。
すでに実際経験は交流戦でアリですから、2026年シーズン導入で何の問題もないと個人的には思います。
変革、改革へのスピードが足りないと感ぜざるを得ませんが、それなりの理由はあるようです(後述)
アマチュアや高校野球もDH制に舵を切りました。
こんな感じでは人気もどんどん他に移っていくのでは?
相変わらず胡坐をかいて危機意識が無いように思えるのですが・・・
そうはいってもやっと案件が進みました。
各チーム、スカウティングも含め、将来に向けて進み始めるのは良いことだと思っています。
NPBによるコメント(NPB公式サイトより)
セントラル・リーグは、本日8月4日に開催したリーグ理事会において「2027年シーズンからの指名打者制(DH制)採用」を正式に決定しました。決定に至る経緯等を以下、ご説明いたします。
セ・リーグでは、野球発祥時からの「9人野球」の重みと伝統、プロ野球の発展に貢献してきたセ・リーグの歴史や役割、パ・リーグとは異なるセ・リーグ野球の妙味や価値等を向上すべきとの考えから、これまで「9人野球」を続けてきました。
また、セ・リーグが「DH制」の採用に舵を切った場合、アマチュア球界(日本野球全体)に及ぼす影響にも配慮する必要がありました。一方で、日本高等学校野球連盟、東京六大学野球連盟、関西学生野球連盟が2026年シーズンからの「DH制」の採用を決めるなど、アマチュア球界の潮流が大きく変化することに対応する必要性が生じました。
合わせてWBC、プレミア12など大規模な国際大会が国内外の関心を集め、それに伴い日本のプロ野球の価値が向上していることなども重要な留意点でした。日本のプロ野球の良さを残しながら、国際的な潮流も意識して、リーグのルールを発展的に見直すタイミングだとの認識を共有するに至りました。
上記のように総合的な検討をした結果、新たなセ・リーグの野球に挑戦する時期に来たと決断しました。
ただしセ・リーグ6球団は、長年「9人野球」をベースとして、チームを編成し、アマチュア選手、外国人選手のスカウティングに取り組んできたことから、「2026年シーズン」を「DH制」採用のための猶予期間と位置付け、「2027年シーズンからのDH制採用」に向け、新しい「セ・リーグ野球」への準備をさせていただきます。
セントラル・リーグは世界主要のプロ野球リーグにおいて、最後まで野球発祥の「9人野球」を継承してきたリーグです。長年に渡って「セ・リーグ野球」をご支持いただいている多くのファンの方々がいらっしゃることも、重々承知しておりますが、野球の国際的な潮流やアマチュア球界の動向等にも配慮する必要がありました。今後もファンの皆様のご期待に応えるよう、セ・リーグ6球団で更に一致団結、協力し、リーグの発展に邁進していく所存です。
尚、正式発表とは別に以下のコメントも
セの鈴木理事長はDH制の懸念点にも言及した。個人的見解と前置きした上で、「投手が打つ機会を見なくなると、自然とそこに分業制が出てくるんじゃないか」と、投打両方の才能を持つ学生たちの可能性が狭まることを案じ、「ぜひ子供たちは〝投げて打つ〟をずっと続けていただきたい」と願った。アマチュア球界への影響を慎重に考慮していた中、「高校まで(導入に)踏み切った段階では、われわれも決断するべきじゃないかと」と語った。
なぜ1年半の猶予があるのか
1年半の“空白に”ついて、同リーグの理事長を務める広島の鈴木清明球団本部長(71)は「準備期間」と解説した。
「現実的に外国人、日本人もそうですけど、スカウティング活動を2月から始めまして、今までのスカウティングというのはDHを頭にない段階で動いていると思いますので。8月になってきまして、他の地方試合とかDHの頭ではなくて、セ・リーグの野球としてのスカウティング活動をしていると思います」と語った鈴木本部長。その上で「外国人もDHなしの複数年契約をしている場合もあるかもしれません。議論の中で変えるときは猶予をと考えていましたから、それが1年半ということ」と説明した。
大谷ルールとは
投手兼DHとして試合を開始した選手が投手として降板した後も、DHとして打席に立ち続けることが可能というもの
これを導入することで、4番でエースのような選手にも最終打席迄打つ機会が与えられる
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